『あいつ、俺のこと好きじゃねえ？』

いつからか自分を追いかけるようになったゼヨンの視線に気づいたテソブ。
ホモのようにちらちらとみてくるのを見ると、どうやら自分のことが
好きであるようだ。

性別のことは差し置いて、誰かから好意を向けられることはいいことだ。
テソブは不愉快さよりは妙な好奇心を感じる。

しかし、感想はそこでであって、
模範生のゼヨンと不良の自分が絡むことなどあるはずがないと思う。

しかし、思い通りには流れてくれないのが、世の中というもので。

前になく遅刻したテソブは体育の授業でほかの皆がペアを組んだ後に
取り残されたゼヨンとペアになる。

そして間もなくして、テソブは確信する。

『こいつ、俺のこと好きで合ってんじゃん』

もうこれをどうすればいい？