囚われた生
作品概要

作者:Seracs
タイトル:囚われた生
ジャンル:BL

作品紹介

下っ端軍人として帝国辺境の野戦部隊に勤めていたテベは皇孫、リビウ・エウリディンの剣術教育官になって皇宮に入ることになる。
テベはある人物の指示を受けて皇族に近づいたのであったが、自分の幼い弟子を取り囲んでいる過酷な環境に心を揺さぶられる。リビウもまた、優しい大人であるテベに頼るようになって少しずつ心を開いてゆく。
しかし、彼らの平和は皇帝の計略によってすぐに砕かれてしまう。
拭いがたい屈辱と傷を抱いて荒野に追われたリビウは自分の座と人を取り戻すために力を養い、八年の歳月が流れた後、凱旋将軍の待遇を受けながら皇宮に帰るが……。

「リビウ様が私に向けているのは愛ではありません。」
「俺がお前に向けている感情が愛か、恨みかがそんなに大事なことなのか?何だ、愛じゃないと認めたりすればお前を解放するとでも思っているのか?いいや。俺がどんな感情を感じようと、お前のいるべき場所はここだ。お前が故郷と称するのも嫌がるナソルや、俺の祖父が埋められている地の下ではなくて、ここなんだ」

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