超能力を使える《エスパー》とそのエスパーの暴走を阻止し力を安定させることができる《ガイド》が存在する地球。

《協会》のC級エスパー、キム・デムンは扉を開いて空間移動をさせることができるという特殊な異能を持ちながらも、ランクが低いために半人前扱いをされていた。
協会は彼を奴隷のごとく良いように利用しながら、付けるべきガイドすらまともに付けてくれない状況。

一人命を消耗して延命していた彼は、ある日上位ランクのエスパーであるカン・ハヌルとガイドであるイ・ゴンの要請で派遣されることになる。
派遣地での急な事件により一行が全滅する危機に陥った時、キム・デムンは辛うじてカン・ハヌルとイ・ゴンを脱出させるが、その代わりに自分は死の危機に瀕してしまう。

そんな中でデムンはわずかに残った力を振り絞り、三度目の扉を開くことに成功してその中へと身を投げる。そして目を覚ました時、驚くことに彼は十九年前の過去に戻っていた。
キム・デムンはかつて経験した暗い未来から逃れるために新たな選択をする。彼にとって唯一の恩人だったイ・ジオンとイ・ゴンに恩を返せるように。過去とは違う、人間らしい生を生きられるように。