同い年である一卵性双子のいとこたちと二卵性双子の兄がいる少年、ギョンジュ。
ビデオレンタル店で映画をレンタルして観ること以外に特に夢も、趣味もない彼は2000年になれば地球が亡びるという予言が実現されることを切に願ったが叶わうことはなく、父の再婚によって同じ学年の弟までできるようになる。

ギョンジュと家族になったユジンは亡き父のような映画監督になる夢を抱いている少年。彼は兄弟になったギョンジュに《俳優になってほしい》と頼むが、ギョンジュはとんでもない話だと断り続ける。しかしユジンが撮る短編映画のスタッフとして参加するようになってから彼と仲のいい映画同好会の人たちに出会えて交流しながら、どんどん彼の世界に染まっていったギョンジュは結局片思いを始めることになる。

色々な事件を経てようやく心が触れ合ったけれど、二人はある理由で離れるようになる。
それから10年の歳月が経ち、一人は願ってやまなかった夢から離れたまま、もう一人はあれほど断っていた世界に身を置いたまま、二人は偶然であるように、もしくは必然であるように再開するが…。

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「小さい頃そう思ってたんだ。お前は俺の人生のトルネードだって。暗い井戸の蛙だった俺の小さな世界を大きくて冒険に満ちているオズに移した、トルネード」